犬の腎臓病の食事ガイド|おすすめ食材・避けたい食材・手作りごはんレシピ
こんなお悩みはありませんか?
・療法食を食べてくれない
・食欲が落ちてきた
・何を食べさせればよいかわからない
・手作りごはんに切り替えたい
・腎臓に配慮しながら美味しく食べてほしい
腎臓病と診断されると、「何を食べさせればいい?」「療法食以外でも大丈夫?」と悩む飼い主さんは少なくありません。特に、食欲が落ちて療法食を食べてくれないこともあります。
腎臓病では、リンや塩分に配慮しながら、必要な栄養と水分をしっかり摂ることが大切です。
※この記事では、主に慢性腎臓病の犬の食事管理について解説します。腎臓病の種類や進行度によって適切な食事は異なるため、かかりつけの獣医師の指示に従ってください。
腎臓病の犬に食事管理が重要な理由
犬の腎臓病では、毎日の食事管理が重要です。腎臓には、血液中の老廃物を尿として排出したり、体内の水分やミネラルのバランスを調整したりする役割があります。
腎機能が低下すると、体内に老廃物やリンなどが蓄積しやすくなるため、腎臓への負担に配慮しながら、必要な栄養とエネルギーを確保することが大切です。
理由❶ 腎臓病は長期的な食事管理が大切
慢性腎臓病では、一度低下した腎機能を完全に元の状態へ戻すことは難しいため、継続的なケアが重要になります。
特に慢性腎臓病は、初期には目立った症状が現れにくいこともあります。そのため、診断後はもちろん、シニア期の愛犬についても定期的な健康チェックを行い、体調や検査結果に合わせて食事内容を見直すことが大切です。
理由❷ 食事内容が腎臓への負担に関わる
腎臓病の食事管理では、特にリンや塩分(ナトリウム)の摂りすぎに注意することがポイントです。
また、たんぱく質は筋肉や体の組織を維持するために必要な栄養素ですが、腎臓病では愛犬の状態に応じて摂取量を調整することが大切です。極端に減らすのではなく、必要なたんぱく質を確保しながら、全体の栄養バランスを整えることが重要です。
理由❸ 水分摂取も大切
腎臓病の犬では、水分をしっかり摂ることも重要です。いつでも新鮮で清潔な水を飲めるようにしておきましょう。
水をあまり飲まない犬には、食事にぬるま湯を加えたり、水分を多く含む手作りごはんやスープを活用したりする方法があります。食事から無理なく水分を摂れるよう工夫することも、毎日の食事管理のポイントです。
腎臓病の犬の食事管理5つのポイント
腎臓病の犬の食事では、単に食事量を減らすのではなく、腎臓への負担に配慮しながら、必要なエネルギーと栄養を確保することが大切です。
ここでは、毎日の食事で意識したい5つのポイントをご紹介します。
ポイント❶ リンを控える
リンは骨や歯などの維持に必要なミネラルですが、腎機能が低下すると体外へ排出しにくくなります。
そのため、腎臓病の犬では食事から摂るリンの量に配慮することが重要です。煮干しやチーズなど、リンを多く含む食品を与える場合は特に注意しましょう。
ポイント❷ 塩分(ナトリウム)を控える
腎臓病の犬では、塩分(ナトリウム)の摂りすぎにも注意が必要です。
ハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工食品や、人間用のおかず・味付けされた食品には塩分が多く含まれることがあります。犬の食事には味付けをせず、素材本来の味を活かすことを基本にしましょう。
ポイント❸ たんぱく質は適量を確保する
腎臓病だからといって、たんぱく質を完全に避ける必要はありません。たんぱく質は筋肉や体の組織を維持するために欠かせない栄養素です。
一方で、必要以上に多く摂ると腎臓への負担につながることがあるため、愛犬の腎臓の状態に合わせて、適切な量を摂ることが大切です。
食事に肉や魚を取り入れる場合も、量だけでなくリンや脂質、エネルギー量などを含めて全体のバランスを考えましょう。
ポイント❹ オメガ3脂肪酸を取り入れることも検討する
オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)は、健康維持をサポートする脂肪酸として知られています。
魚などに含まれるEPA・DHAを食事から取り入れる方法があります。ただし、腎臓病の食事ではリンやたんぱく質、エネルギーなどの調整が重要なため、オメガ3脂肪酸だけを目的に魚や油を増やすのではなく、愛犬の状態と食事全体のバランスを考えて取り入れることが大切です。
ポイント❺ 水分をしっかり摂る
腎臓病の犬では、十分な水分を摂れる環境を整えることが大切です。
新鮮な水をいつでも飲めるようにするとともに、水分を多く含む手作りごはんやスープなどを食事に取り入れる方法もあります。
水を飲む量や尿量に急な変化がある場合は、自己判断せず獣医師に相談しましょう。
腎臓病の犬におすすめの食材
腎臓病の犬の食事では、リンや塩分に配慮しながら、必要な栄養とエネルギーを摂ることが大切です。
ここでは、腎臓病の犬の手作りごはんに取り入れやすい食材をご紹介します。ただし、腎臓病の食事は犬の状態によって必要な栄養量が異なるため、食材だけで判断せず、与える量や組み合わせにも注意しましょう。
鶏もも肉
白身魚(タラ・スズキなど)
サーモン
キャベツ
えごま油
白菜
かぼちゃ
さつまいも
ジャガイモ
卵白
▼腎臓病の犬に取り入れやすい食材
手作りごはんの具 鶏もも肉100% 20g
国産の無薬飼育鶏を100%使用した手作りごはん用の食材です。腎臓病の食事では、たんぱく質だけでなくリンやエネルギー量なども考慮する必要があるため、愛犬の状態に合わせて適量を取り入れましょう。販売価格:550円(税込)
オメガ3フィッシュオイル EPA+DHA【12粒】
イワシ・マグロ・カツオ由来の魚油を使用したフィッシュオイルです。EPA・DHAなどのオメガ3脂肪酸を含みます。与える場合は、愛犬の食事内容や摂取量を確認しながら取り入れましょう。販売価格:726円(税込)
腎臓病の犬が避けたい食材
腎臓病の犬は、リンや塩分(ナトリウム)を多く含む食品に注意が必要です。
特に、ハムやソーセージなどの加工食品、人間用のおかずや味付けされた食品は、塩分を多く含むことがあるため避けましょう。煮干しやチーズなど、リンを多く含む食品にも注意が必要です。
与える食材や量を確認し、腎臓に配慮した食事を心がけることが大切です。
| 食材 | 注意したい理由 |
|---|---|
| 煮干し | リンを多く含むため、与えすぎに注意 |
| チーズ | リン・塩分を多く含むものがある |
| ジャーキー | 商品によって塩分が多い |
| ハム | 塩分が多いため避ける |
| ベーコン | 塩分・脂質が多いため避ける |
| ソーセージ | 塩分や脂質が多いため避ける |
| 人間用惣菜 | 味付けが濃く、塩分が多いことがある |
療法食を食べないときはどうする?
腎臓病の犬は、体調の変化や加齢などによって食欲が低下することがあります。食べない状態が続くと、栄養不足や体重減少につながるため、まずは「食べられる状態を作ること」が大切です。
療法食を食べないからといって、自己判断ですぐに別の食事へ切り替えるのではなく、まずは獣医師に相談しながら食べやすくする工夫を試してみましょう。
❶ フードを温める
食事を人肌程度に温めると香りが立ち、食欲を刺激しやすくなります。冷蔵保存した手作りごはんやウェットフードなども、温めることで食べやすくなる場合があります。
❷ 水分を加える
ぬるま湯やスープを加えることで香りが立ち、食べやすくなることがあります。また、食事と一緒に水分を摂れるため、水をあまり飲まない犬の水分補給にも役立ちます。
❸ 少量ずつ与える
一度にたくさん食べられない場合は、1日の食事量を複数回に分ける方法があります。少量ずつ食べられるようにすることで、食事への負担を減らしやすくなります。
❹ 香りを立たせる
犬は食事の香りによって食欲が左右されることがあります。鶏肉や白身魚などの香りを活かした食材や、食材のゆで汁などを活用することで、食事への興味を引き出しやすくなります。
ただし、塩分の多いスープや人間用のだし、調味料などは使用しないようにしましょう。
❺ トッピングを活用する
療法食を食べない場合は、獣医師に相談したうえで、少量のトッピングを活用する方法もあります。
鶏肉や白身魚などをトッピングする場合も、リンや塩分、たんぱく質の摂取量が大きく変わらないよう、量に注意しましょう。
※食欲不振が続く場合、まったく食べない状態が続く場合、嘔吐や元気消失などの症状がある場合は、早めにかかりつけの獣医師へ相談しましょう。
腎臓病の犬に手作りごはんを取り入れるメリット
腎臓病の犬の食事では、リンや塩分に配慮しながら、必要な栄養と水分を摂ることが大切です。
手作りごはんは、使用する食材や水分量を調整しやすく、愛犬の好みに合わせやすいというメリットがあります。ただし、腎臓病の犬に必要な栄養バランスを家庭だけで整えるのは簡単ではありません。
そのため、療法食から手作りごはんへ切り替える場合は、自己判断だけで行わず、獣医師などに相談しながら進めることをおすすめします。
理由❶ 水分を摂りやすい
手作りごはんは水分を多く含む食事にしやすいため、食事から自然に水分を摂りやすいのが特徴です。
水をあまり飲まない犬の場合は、スープ仕立てやおじや風にするなど、食事に水分を加える工夫ができます。
理由❷ 食べやすさを工夫できる
手作りごはんは食材の香りや食感を調整できるため、食欲が落ちている犬にも食べやすい形に工夫しやすいのがメリットです。
食材を温めたり、細かくしたり、水分を加えたりすることで、愛犬の好みに合わせやすくなります。
理由❸ 食材を選びやすい
手作りごはんは、愛犬の好き嫌いや食物アレルギーなどに合わせて食材を選びやすい点もメリットです。
肉や魚、野菜などを組み合わせる際には、リン・塩分・たんぱく質・エネルギーなど、食事全体のバランスを考える必要があります。
理由❹ リンや塩分に配慮しやすい
手作りごはんでは使用する食材を選べるため、加工食品や味付けされた食品を避け、リンや塩分に配慮した献立を考えやすくなります。
ただし、食材を選ぶだけでは十分な栄養バランスを整えることは難しいため、愛犬の腎臓の状態に合った食事設計を行うことが重要です。
※腎臓病の犬に手作りごはんを与える場合は、病期や血液検査の結果、体重、食欲などを考慮する必要があります。療法食を食べている場合は、切り替え前に獣医師へ相談しましょう。
腎臓病におすすめの手作りごはんレシピ
ここでは、国産・無添加の食材を使用した手作りごはんレシピをご紹介します。食材本来の香りやおいしさを活かしたレシピは、食欲が落ちている愛犬の食事の選択肢としても活用できます。
※与える場合は愛犬の状態や、1日の必要量を考慮してご利用ください。
※掲載しているレシピおよび商品は、腎臓病の治療を目的とした療法食ではありません。治療中の場合や食事制限がある場合は、必ずかかりつけの獣医師に相談したうえでご利用ください。
よくある質問
- Q
-
腎臓病の犬は肉を食べてもいいですか?
- A
- 腎臓病だからといって、肉を完全に避ける必要はありません。肉はたんぱく質を含むため、愛犬の腎臓の状態に合わせて適量を与えることが大切です。鶏肉などを使う場合も、リンやたんぱく質、エネルギー量を含めて食事全体のバランスを考えましょう。
- Q
-
腎臓病の犬に魚を与えても大丈夫?
- A
-
魚も与えることはできますが、種類や量に注意が必要です。
魚には良質なたんぱく質や、種類によってはEPA・DHAなどの脂肪酸が含まれています。一方で、魚の種類によってリンなどの栄養成分量が異なるため、腎臓病の犬では「魚なら何でもよい」と考えるのではなく、食事全体のバランスを確認することが大切です。味付けした魚や加工品ではなく、素材そのものを使用し、愛犬の状態に合わせて適量を取り入れましょう。 - Q
-
腎臓病の犬におすすめの食材は何ですか?
- A
- 鶏肉、白身魚、卵白などのたんぱく質源のほか、キャベツ、白菜、かぼちゃ、さつまいも、じゃがいもなどがあります。魚類にはEPA・DHAを含むものもあります。ただし、腎臓病の食事は食材だけでなく、量や組み合わせも重要です。
- Q
-
腎臓病の犬に鶏もも肉を与えても大丈夫?
- A
-
腎臓病の犬でも、鶏もも肉を適量取り入れることはできます。ただし、鶏もも肉が腎臓病に特別に良いという意味ではありません。
鶏もも肉は食べやすく、エネルギー補給にも活用しやすい食材です。ただし、腎臓病ではリンやたんぱく質、エネルギーなどを愛犬の状態に合わせて調整する必要があります。鶏もも肉だけを多く与えるのではなく、他の食材との組み合わせや1日の食事量を考えて取り入れましょう。療法食を利用している場合や腎臓の状態に不安がある場合は、獣医師に相談してください。 - Q
-
腎臓病の犬が食べてはいけないものはありますか?
- A
- リンや塩分を多く含む食品には注意が必要です。煮干し、チーズ、ジャーキー、ハム、ソーセージ、ベーコン、人間用のお惣菜などは避けるか、与えないようにしましょう。
- Q
-
腎臓病の犬に卵を与えても大丈夫ですか?
- A
- 適量であれば食事に取り入れることができます。特に卵白は良質なたんぱく質を含み、卵黄と比べてリンが少ないのが特徴です。ただし、1日のたんぱく質量やリンの摂取量を考慮して与えることが大切です。
- Q
-
腎臓病の犬にさつまいもを与えても大丈夫ですか?
- A
- はい。さつまいもは炭水化物を含み、エネルギー補給に活用できる食材です。ただし、与えすぎるとカロリーオーバーにつながるため、愛犬の必要エネルギーに合わせて適量を与えましょう。
- Q
-
腎臓病の犬におやつを与えても大丈夫ですか?
- A
- おやつを与えること自体が必ずしも禁止されているわけではありません。ただし、リンや塩分が多いものは避け、おやつも1日の食事全体の一部として量を調整することが大切です。
- Q
-
療法食を食べない場合はどうしたらいいですか?
- A
- フードを温める、水分を加える、少量ずつ与えるなどの工夫で食べやすくなることがあります。それでも食べない場合は、自己判断で療法食を中止せず、獣医師に相談しましょう。必要に応じてトッピングや手作りごはんなどの方法を検討します。
- Q
-
腎臓病の犬に手作りごはんはおすすめですか?
- A
- 手作りごはんは、水分量や食材を調整しやすく、愛犬の好みに合わせやすいことがメリットです。ただし、腎臓病ではリン、たんぱく質、エネルギーなどの調整が必要になるため、獣医師などに相談しながら取り入れることをおすすめします。
- Q
-
腎臓病の犬の手作りごはんで注意することは?
- A
-
リン・たんぱく質・塩分・エネルギー・水分などを、愛犬の状態に合わせて調整することが大切です。
手作りごはんは食材や水分量を調整しやすく、食欲が落ちた犬でも食べやすく工夫できるメリットがあります。一方で、食材を組み合わせるだけでは必要な栄養バランスを整えることが難しい場合があります。特に腎臓病では、病気の状態や検査結果、体重、食欲などによって必要な食事内容が異なります。自己判断で療法食を中止したり、特定の食材だけに偏ったりせず、必要に応じて獣医師に相談しながら続けることが大切です。 - Q
-
腎臓病の犬が水を飲まないときはどうすればいいですか?
- A
- 新鮮な水を複数の場所に置いたり、ぬるま湯にしたりすると飲みやすくなる場合があります。また、スープや水分を多く含む手作りごはんを活用し、食事から水分を摂る方法もあります。飲水量や尿量に急な変化がある場合は獣医師に相談しましょう。
- Q
-
腎臓病は食事で治りますか?
- A
- 慢性腎臓病で低下した腎機能を食事だけで元に戻すことはできません。ただし、適切な食事管理によって腎臓への負担に配慮し、健康維持や生活の質(QOL)をサポートすることが期待できます。
まとめ
犬の腎臓病では、毎日の食事管理が重要です。リンや塩分に配慮しながら、必要なエネルギーと栄養、水分をしっかり摂ることを意識しましょう。
肉や魚などのたんぱく質を完全に避けるのではなく、愛犬の腎臓の状態に合わせて適量を取り入れ、食事全体のバランスを整えることが大切です。また、加工食品や味付けされた人間用の食品など、塩分の多いものには注意しましょう。
療法食を食べてくれない場合には、温める、水分を加える、少量ずつ与えるなどの工夫があります。それでも食べない場合は、自己判断で療法食を中止せず、獣医師に相談しましょう。
手作りごはんは、水分量や食材を調整しやすく、愛犬の好みに合わせやすいというメリットがあります。一方で、腎臓病ではリン・たんぱく質・エネルギーなどの調整が必要なため、愛犬の状態に合わせた栄養バランスを考えることが重要です。
プライムケイズでは、国産・無添加の食材を使用した腎臓ケア向けの手作りごはんレシピや、初めての方でも取り入れやすい腎臓ケアセットをご用意しています。
愛犬の食欲や体調、検査結果などを確認しながら、無理なく続けられる食事を選び、毎日の食事から健康維持をサポートしてあげましょう。
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